TDF Calculator

TDF calculator version 1.0.1

■アプリの説明

・放射線治療の現場で、正常組織の耐用線量を確認するのはとても大切なことです。
・OrtonらによるTDF値は、正常組織の耐用線量の1つの指標となりますが、パラメータが多く、計算が大変なのが難点の1つです。
・それを、いつも持ち歩いているiPhoneやiPod、iPadで簡単に計算できたらよいな、と思いアプリのデザインをしました。
・とにかく素早く、正確にパラメータを入力でき、結果をすぐ確認できることを第一にデザインしています。
・ぜひ、一度使ってみてください。

LQモデルによる等価線量計算ツールとして、EQD calculatorを公開していますので、そちらも一緒にご活用ください(詳しくは上のView More by This Developerからご覧ください)。


■特徴 

・TDF calculatorは、放射線治療に携わる専門スタッフが現場で使用する補助ツールとしてデザインしました。
・スクリーン上は数値の羅列になりますが、各数値の意味がすぐ理解できるように表計算のようなデザインになっています。

■機能 

・放射線治療において正常組織耐用線量の判断基準の1つとなる、OrtonらによるTDF値(TDF factor)を計算するツールです。
・現在はLQモデルによる生物学的実効線量(BED)による比
較が一般的ではありますが、TDF値も、適切に用いれば、正常組織の耐用線量を判断する上で有益な指標の1つになると思われます。
・TDF値は各組織の耐用線量が100になるよう調節されており、放射線治療の分割効果が組織別にどのように異なるか数値として見ることができるため、学習ツールの1つにもなると思われます。
・2つのTDF(1973年と1986年に発表されたもの)が計算できます。
・分割線量、分割回数、1週あたりの頻度、対象正常組織、対象正常組織の照射される容積要素(10×10cm2の照射野サイズで定義される参照となる照射体積に対する比率、参照となる照射体積と同等の場合1とする)を設定すると、TDFが計算されます。
・各設定項目(分割線量、分割回数、1週あたり頻度)が異なる3つ治療を設定することができ、3つの治療の計算値は自動的に合算されます。
・参考データとして、合計TDF値に対する通常分割照射の場合での等価線量が計算されます。
・分割回数が4回以下は不適切となるなど、TDFを用いるにはいくつかの注意事項がありますので、原著を確認してください。
・計算式と各係数は主に、Orton-Ellisによる1973年の文献と、Orton-Cohenによる1988年の文献を引用しています。
・計算式やパラメータには十分注意を払っていますが、当アプリの活用にあたっては、原著を確認してください。
・当アプリは、iOS7を搭載したiPhone 5/5s用にデザインされています。iOS7に限りますが、3.5 inch ・iPhoneでも稼働するように設計しています。

■References 

1. Orton CG, Ellis F: A simplification in the use of the NSD concept in practical radiotherapy. Br J Radiol 1973;46:529-537.
2. Orton CG: Bioeffect dosimetry in radiation therapy. Radiation Dosimetry: Physical and Biological Aspects (Orton CG ed.) Plenum Press, New York, 1986.
3. Orton CG, Cohen L: A unified approach to dose-effect relationships in radiotherapy. I: Modified TDF and linear quadratic equations. Int J Radiat Oncol Biol Phys 1988;14:549-556.

■免責事項 

・アプリを使用する前に、End User License Agreement (EULA)をご確認ください。
・加えて、当アプリは下記の項目に同意された場合のみ使用してください。
・利用者は、当アプリの使用に関するすべての責任を負うことに同意したものとします。
・当アプリを利用すること(あるいは、当アプリが利用できないこと)で、直接・間接的に生じたいかなる損害・損傷(当アプリの不十分な機能、機能の誤り、機能の不備・欠陥、機能の妨害・遮断、動作の遅滞、コンピュータウィルスや誤作動によるものも含む)についても、アプリ開発元は一切の責任を負いません。

■履歴

2014年08月18日 version 1.0.1
内部コードを含むデザインの微細な修正を行いました。

2014年07月30日 version 1.0.0
初版公開。

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